お待たせしました!
今回は夏の新潟開幕を告げる名物重賞、アイビスサマーダッシュ(G3、直線芝1000m)を取り上げさせてください。
いきなり結論から書くと、今年は色んな意味でカオス(混沌)です!
1週前時点でアイビスサマーダッシュの出走予定馬は、2019年の覇者で20年2着ライオンボス、京王杯2歳S馬モントライゼなど、5頭前後しかいませんでした(マジ)。
大昔に旧ブログで暴露したことがありましたけど、頭数が少なくなりそうだとJRAから関係者に「使ってホシーノ(死語)」と、レース不成立を避けるため出走要請(!?)があります。
ただ、某国における緊急事態宣言と同様、あくまで基本は“お願い”ベースです。
要請に従わない陣営の方が圧倒的ですし、表向きの調教師に出走ローテの決定権がないノーザンF関連馬は、生活のため仕方なく酒類を提供している飲食店よろしく、大抵の場合はガン無視を決め込みます(個人の感想です)。
話が脱線したので軌道修正すると、最終的に先日の宝塚記念と同じく、入着賞金ニンジン目的で条件クラスの馬が参戦!明らかな格下馬が多数含まれています。
その中でも個人的に注目しているのがモメチョッタ(馬主:清水敏)。未勝利を勝てず地方からの出戻り馬も、今回は1勝クラスから3階級の格上挑戦(!?)を予定しています。
ちなみに同馬は当初7/24(土)新潟12R3歳上1勝クラス(直線芝1000m)を目標に調整されており、もともとアイビスサマーダッシュ週に使う馬でした。
それが千直大好き馬主(清水敏オーナーは新潟直線芝1000mに所有馬を大量出走させるミルファームの代表)ということもあり、「目指せ10着!」とばかり意欲の格上挑戦ですよ、奥さん!(重賞は10着まで賞金が出ます)。
馬券売上の観点では少頭数は悪、多頭数は大正義――。馬主の場合は完全に逆ですけど(苦笑)、参戦経緯はどうあれ、陣営の英断にはお世辞抜きに拍手を送りたいです。
競馬では枠順やサイコロの目などで予想しているファンが少なからず存在します。
地方ダート交流重賞に数合わせ(!?)で使ってくる馬よりは数段マシですし、出走すれば勝つチャンスはゼロではありませんからね?
個人的にも清水敏オーナーには昨年の記事で推奨した、3着ビリーバー(9人気)で馬券を仕留めさせてもらいました。新潟千直と言えばミルファームですし、2年連続で激走なるか要注目です!
2020 アイビスSD(G3、新潟芝直線1000m)
⑫ビリーバー(3着)
9番人気の低評価も3着に激走……。さすがは新潟千直のミルファーム!
【出走予定馬】
アルミューテン 柴田大
オールアットワンス 石川裕
グレイトゲイナー 丸山 森
ジュランビル 松若
セピアノーツ 〇〇
タマモメイトウ 津村
チェアリングソング 〇〇
トキメキ 〇〇 ミ
バカラクイーン 〇〇
ビリーバー 杉原 ミ
ヒロイックアゲン 荻野極
ホーキーポーキー ◯◯ ミ
モメチョッタ 城戸 ミ
モントライゼ 川田
ライオンボス 鮫島駿
リッチクレマチス 〇〇
ルドラクシャ 〇〇 ミ
ロジクライ 藤岡康
ロードエース 松山
〇〇は騎手未定。「ミ」はミルファーム関連馬。「森」は森厩舎
【盛岡の交流ダート重賞】マーキュリーカップの予想!
お待たせしました!
7/20(火) 盛岡10R
マーキュリーカップ(Jpn3)
ダ2000m 別定 16:50発走
◎バンクオブクラウズ
〇ヒストリーメイカー
▲マスターフェンサー
☆ラストマン
実績馬に不利なグレード別定で行われるマーキュリーカップ(以下は地方競馬情報サイトより)。
グレード別定(基準重量 3歳50kg、4歳以上54kg、牝馬2kg減)
ただし下記①~③のとおり加増する(2歳時の成績を除く)
① 2021年7月14日まで、GI・JpnI競走1着馬5kg増、GII・JpnII競走1着馬3kg増、GIII・JpnIII競走1着馬1kg増
② ①の重量に加え、G・Jpn競走通算3勝以上馬は1kg増、さらに2勝ごとに1kg増
③ 負担重量の上限は3歳56kg、4歳以上60kg、牝馬2kg減
相変わらず公式の記載は分かりにくいですけど、かみ砕いて説明すると
【ポイント】
G2(Jpn2)勝ち馬は問答無用で3キロ増
ということ。
この規定によりデルマルーヴル(19年Jpn2名古屋グランプリ1着)は57キロ。マスターフェンサー(20年Jpn2名古屋グランプリ1着)にいたっては、上記②の「重賞3勝以上馬は1キロ増」が加算されて、他馬より4キロ重い58キロを背負わされています。
☆ラストマンは補欠2番手から急遽の繰り上がりですし、こうなると◎候補は54キロで出走できるバンクオブクラウズ、ヒストリーメイカーの二択……。最終的に後述する“賭け”に買った前者を、本命に抜擢した次第です。
ここだけの話、バンクオブクラウズも当初は補欠1番手で除外対象。出走枠に入れなかった場合は、7/10(土)福島11RジュライS参戦も視野に入っていました。
しかし、ダート2000m以上の距離を得意とする同馬にとって、小回りダ1700mは明らかに距離不足……。競馬に絶対はありませんが結果はある程度想像できますからね?
ある程度の勝算があったとはいえ、賞金上位馬が回避したことでベスト条件に使えることに。運も味方した感じです。
また最大のライバルとなるヒストリーメイカーは、帝王賞を除外されてスライド出走。中央時と比べて地方ダート出走時はパフォーマンスを落とす傾向がありますし、今回は逆転の余地ありと判断しました!
2021 名古屋大賞典(jpn3、名古屋ダ1900m)
⑫バンクオブクラウズ(2着)
初めての地方ダートも大外枠から2着に粘り込み。当時と同じ54キロなら!
【1発ある(!?)】8歳馬ロジクライに注目する理由
お待たせしました!
本日はアイビスサマーダッシュで要注目の穴馬、ロジクライ(馬主:久米田正明、生産:ノーザンF)を取り上げさせてください。
今回は御年8歳にして初の千直……。しかも勝ち鞍は芝1600mまでに加えて、前走で59キロを背負い東京ダ1400mに使い15着大敗と、ハッキリ言って迷走しています(個人の感想です)。
普通に予想したらまず買えない馬ですけど、私が愛読している某競馬週刊誌では、驚くほど印が付いているんですよね~。
その理由として記事冒頭で紹介したとおり、今年は当初の出走予定馬が5頭前後しかいなかったこと。ロジクライは早い段階でアイビスサマーダッシュ参戦を視野に入れていましたし、1週前時点の予想だと△は付けざるを得なかった裏事情(!?)があります。
また1週前追いの栗東坂路で同日の1番時計となる、4ハロン50秒6の猛時計をマーク。千直仕様の勝負仕上げが施されていますし、稽古と同じだけ走れば通用するかもしれません。
さらに!
狙える理由は調教だけではありません。ロジクライの母ドリームモーメントは、昨年9番人気で3着に激走したビリーバーの近親。同馬の母ドリームスキームは父親が同じMachiavellianという全きょうだいですし、千直適性がありそうなんですよ?
字面の血統だと新潟芝1000mでハーツクライ産駒は忙しい感じがしますけど、母系からこなしても不思議ないでしょう。
過去にアイビスサマーダッシュは2015、16年連覇ベルカント。16年2着ネロなど、栗東坂路で好時計を出す馬が活躍しているレース。使い方は支離滅裂(失礼)ですけど、今年のメンバーなら大駆けがあっても驚けませんよ!
2016 アイビスサマーダッシュ(G3、新潟芝直線1000m)
④ベルカント(1着)、⑬ネロ(2着)
栗東坂路で1番時計の常連同士のワンツー。ロジクライもワンチャンある?
次回更新は7/22(木)を予定しています。千直大好き馬主ミルファーム軍団の大将格、ビリーバーを取り上げますのでご期待ください!
Source: 小宮城の馬主馬券術 〜オーナー・サイダー〜
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