3/1(月)
この土日は引退騎手と引退調教師のフィーバーでしたな。
まず、蛯名正義騎手の引退から。
わしの馬で随分勝ちました。数えたら16勝。
そのうち何度口取り写真を撮ったでしょうか?
しかし、引退と言っても、その寂しさよりも、明日から調教師と言う前向きな次のステージが始まるわけで、暗さはありませんでした。
蛯名正義ファンのわしとしては、誰の馬を預かるのかな?
どんな血統を集めて、どんな調教をして、どこの育成牧場を使って、そして競馬では誰を乗せるのだろうか?
すごく興味のあるところです。
騎手時代に、藤澤和雄厩舎の馬によく乗っていた流れからすると、社台ファーム、ノーザンファームの馬が中心になるだろうことは容易に推定される。
たぶん良血馬がたくさん行くんだろうな。
開業が待ち遠しい気がします。
引退調教師は田所秀孝さんにつきます。
長い長い付き合いでした。
日刊スポーツにも書いたけど、困った馬を嫌な顔一つせずに預かってくれました。
「いい馬ください。」
と言う調教師はたくさんいます。
馬を見せて
「これはちょっと」
と言われたことも何度もあります。
血統だけで断られたこともあります。
その意味では田所秀孝さんは西山牧場にとっては神のような存在であり、ぜひこの厩舎に良い馬を、といつも思いながら、しかし大レースを勝つ馬はでませんでした。
でも、楽しい40年でした。
騎手で48勝、調教師で26勝。お父さんの田所秀雄厩舎で56勝。
すごい数字ですよ。
それもほとんど無名の2流、3流の血統馬。クラブ法人ならファンドにならないような不人気の馬たちでした。
走る前の馬主と調教師のやり取り。何か1番田所秀孝さんとのやりとりが面白かった。
普通はレース後、その結果を見て、次のレースを馬主と調教師で話し合います。
基本は調教師がレース後馬の状態を見て、馬主に報告をして、どこのレースに行きたい、誰を乗せたいと言い、馬主が了解する流れです。
しかし、西山茂行と田所秀孝さんとはレース前に次のレース、次の次のレースの予定を組むと言う、あまり他ではない作戦会議をよくやりました。
競馬番組を見ながら
「社長、これ使って権利(5着以内)とってここへ行きましょう。」
「何言っているんですか、先生、勝ってここへ行きましょうよ。」
「わかりました。そうしましょう。」
そして、その後は勝っても負けでも、必ず予定は前倒しになります。
つまり、レース前に決めた通りにはいかず、不思議と馬は元気で、連闘になった、なんてしょっちゅうでした。
もうこんな気心知れた付き合いのできる調教師はいないかも・・。
ただ田所秀孝さんは元気な70歳。これからはゴルフに競馬(馬券)と飲み友達で死ぬまで付き合っていけたらと思っています。
早速4月にゴルフの約束をしました。
わしはまだあと28年、90歳まで元気に馬主をやります。
(毎回書きますが、同居のやたら元気な大正生まれの96歳の実母を毎日見ていると、本当にやれる気がしています。)
ニシノカツナリ、故障しました。
明日精密検査しますが、軽症であることを祈る。
Source: 西山牧場オーナーの笑気分
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